sakusaku（サクサク）の5代目MCは、Sony Music Artists所属の18歳のタレント トミタ栞ちゃんに決定しました。 2012年3月17日
saku2（サクサク）新MC候補
tvk（テレビ神奈川）でウィークデーの毎朝7時30分から30分間放送している『saku saku』の新MCになるということを一言でいえば、放送エリアである神奈川県を中心にアプリオリに『カルト的な人気を得る』ということである。tvkは、独立系のローカルテレビ局なので、新MCはメインストリームから出てきたいわゆる“作られたヒト”というより『サブカル』的な斜に構えた雰囲気（等身大の雰囲気）を身にまとうこともできる。
その上、エンターテイメントの世界に身を置くものならば誰もが手に入れたいであろう
『PUFFY、木村カエラというポップアイコンの後継者（後釜MC）』
という肩書をも手に入れることができる。 それも、“18才”という若さで！
saku sakuは、現在のアパートの屋根の上でのおしゃべりという設定になって以来、『かわいい女の子と見たことのない謎の人形のMC』の2人（1人と一体？）というスタイルになっている。2代目MC木村カエラちゃんからは、女性MCは、3年ごとの交代となっており、2012年4月で、現MCの三原勇希ちゃんは、就任から丸3年を迎える。これまでのパターンからすれば、勇希ちゃんの卒業、新MCの登場となる。
新MCの条件
『PUFFY、木村カエラというポップアイコンの後継者（後釜MC）』という“輝かしい肩書”に対して、新MCの条件は“芸能活動をしている18才の女の子”ぐらいしか見当たらない。「ほぼ無名の木村カエラちゃんを番組MCに抜擢して、彼女のメジャーデビューに力を貸した。」という番組評について、２代目MC就任時、既にセブンティーンモデル（「Seventeen」(集英社刊 ティーンの女の子向け雑誌)の専属モデル）だったカエラちゃんを“ほぼ無名”とするのには反対だが（数千人の中から選ばれるセブンティーンモデル（注１）が“ほぼ無名”であるとしたら、何人“名があるタレントがいる”と言うのだろうか？）、ただ、彼女の今に続く音楽活動の成功の道筋となる第一歩に番組が力を貸したことには異論はない。
カエラちゃんの初期の音楽活動もプロデュースした武内和之番組プロデューサーは、2代目MCにカエラちゃんを選んだ理由について「ライブハウスで、お客さんが盛り上がっていない状況でニルヴァーナのカバーを歌っている映像を見て“度胸がいいなあ〜”と思って」と選考時に見た1本のビデオを挙げている（注２）。さらに、初代saku sakuMCあかぎあいちゃんに至っては、出演の経緯を聞かれて本人が「気がついたら決まってたんだよね…何もなかったんだよ。オーディションとかも…」と答えている（注３）。3代目MCの中村優ちゃんについては、「カエラちゃんは背が小さかった（154センチ）ので、今度は大きい人（優ちゃん 169.5センチ）」だったりもする（注４）。
まともな（？）テレビのヒトだったら、カエラちゃんについて「光るものがあった。」とプロデューサーとしての自分の慧眼を自慢するところ、あいちゃんに関しては「わたし会った人に、ヒラメキ、インスピレーションを与えるとよく言われるの」と言い換えればいいところをあえて番組の空気と同じユルさで答えてしまうところが、この番組の作り手と演者の良さといえば良さではある。
ただ、「新MCの条件はナニ？」と考えた時には、つかみどころのないエピソードだらけで結局残されるのは3年毎に訪れるMC交代期に“芸能活動をしている18才の女の子”となってしまう（注５）。
注１ 木村カエラちゃんが選ばれた2001ミス・セブンティーンは4471人の応募者の中から選ばれた。同期は、尾形沙耶香ちゃん、徳澤直子ちゃん、関綾乃ちゃん、房みどりちゃん。（SEVENTEEN 2001 11/1）
注２ Quick Japan Vol.60 2005年6月
注３ 『saku saku Ver.5.5SP あかぎあい大復活！』DVD
注４ CONTINUE 2006 vol.27 13ページ
注５ saku saku初代MCあかぎあいちゃんは20才でMC就任、2代目木村カエラちゃん以降は18才でMC就任。但し、4代目三原勇希ちゃんは誕生日の関係（4月4日生まれ）で、MC就任後初放送日には19才になっていた。
saku saku 新MC候補リスト
現在のアパートの屋根の上という設定は、元々MCのネームバリューにこだわらないという方向性によって生み出されたものであり（注６）、saku sakuの新MC候補をリストアップすると膨大な人数になる（注７）。
